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楽譜にある縦線の種類とその意味
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こんにちは。
ピアノ講師の“やまもりのくま”です。

ピアノ初心者の方に向けて、
楽譜の読み方を解説しています。

 

今日は、楽譜にある様々な縦の線の話。
主に4種類ありますが、それぞれ役割が違います。

1つずつ、詳しく見ていきましょう(^^)

1本線は、小節を作るための小節線

まずは一番よく見かける、1本の線。

これらは「小節線」または「縦線(じゅうせん)」と呼ばれます。

 

小節線、縦線とは

ピアノでよく見る、両手の楽譜(大譜表と言います)の場合、
上下の五線譜を小節線で繋ぎます。

ちなみに、他の縦の線も上下段をつないで書きます。

 

小節線と小節線で囲まれた範囲を「小節」と言います。
そして、1小節、2小節…と数えます。

小節の数え方

 

また、大譜表で片手だけを示したい場合は、
「〇小節目の右手(上段)」のように表します。

下の青い範囲を表すなら「2小節目の右手」ですね。

大譜表の小節の数え方

 

この「小節線」には、
実は非常に重要な役割があります。

 

音楽は、ただダラダラと流れているのではなく、
見えない、聞こえないけれども、
「ある一定のリズムのまとまり」を繰り返しつつ流れていきます。

それを、「拍」と言います。

 

その「拍」は、楽譜で表すときに
「小節」という箱の中に、

「どの長さの音符が、何個分入るのか」を
「拍子記号」として表します。

拍子記号の読み方

 

この小節線がなければ、楽譜で音楽を的確に伝えることすら不可能

ただ単に楽譜を見やすくするためだけの線ではない、
意外に重要な線だったりします。

 

ちなみに、
今はサラッとしか触れませんでしたが、
とっても大切なのになかなか理解しにくい
「拍」や「拍子記号」について、
詳しくはこちらのページでお話しています。

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二重線は、曲の変わり目を示す“複縦線”

次は、小節線が2本一緒に書かれているような、こちらの線。

楽譜の二重線

これらは二本書かれているので、「複縦線(ふくじゅうせん)」と言います。

基本的には、小節線が書かれているであろう場所に
この複縦線が書かれている場合がほとんどですが、

たまに小節線の位置からずれて書かれていることもあります。

 

この複縦線、どんな時に使われるかというと、

例えば、

 

  • 大きなまとまりが終わる時(段落のような区切りの位置)
  • 調号が変わる時
  • 拍子が変わる時

 

など、その曲のターニングポイントになる箇所に使われます。

 

逆に言うと、この「複縦線」が書かれている所には、
何かしら大事な要素がある、ということ。

 

よ~く楽譜を見てみてください。

こんなところに書いてないでしょうか?

楽譜にある二重線の使われ方

曲の感じが変わるところや、
ト音記号やヘ音記号の隣でもないのに
#や♭が書いてあるところ。
曲の途中なのに、拍子記号が書かれているところなど…。

そんなところに、この複縦線は表れます。

 

この複縦線が書いてあるからと言って、
特別にその前後を伸ばしたり、間を空けたり
しないといけないわけではありません。
(気持ちの切り替えなどが必要なことはあります)

演奏にあたっては、
基本的には小節線と同じような扱いになります。

 

ただ、その音楽において何かしら重要で、
演奏者に注意を向けさせたい箇所に
使われています。

流行歌の楽譜だと、
AメロとBメロの間や、サビの前などに
よく使われています。

細い線と太い線の組み合わせは“終止線“

3つ目の線は、「終止線」。
複縦線の右側が太くなったような線です。

曲の終わりを示す線

これはその名の通り、曲の終わりに使われる線です。

 

この線が書いてあれば、その曲は終わり。

たとえページの途中でも、この線が書いてあれば
そこで1曲が終わります。

 

この頃の楽譜は、
曲の終わりでページが変わるようになっていることが多いですが、
実はページの終わりが曲の終わり、ではないんですよね。

紙面のスペースの都合で、
ページの途中で曲が終わることも、よくあります。

 

曲の終わりを知らせてくれる「終止線」。
見かけたらその曲は終わりです。

太い線と細い線と:は“リピート記号”

さて、最後は「リピート記号」。

リピート記号とは

2段の場合、太い線と細い線で上下の五線譜をつなぎ、
:はそれぞれの五線譜に書きます。

 

このピリート記号というのは、
記号から記号までの間を
繰り返して弾いてね、という記号です。

「繰り返し記号」、「反復記号」とも呼ばれます。
意味はどれも同じですよね。

 

リピート記号には、右向きと左向きがあります。

向きは違いますが、パーツの組み合わせは一緒で、
どちらも「リピート記号」と呼びます。

 

リピート記号は、
右向きから左向きまでの間を
続けて2回弾きます。

リピート記号のある楽譜の弾き方

 

時々、右向きのリピート記号がない楽譜があります。
その場合は、一番最初まで戻ります。

リピート記号のある楽譜の弾き方

 

一番最後の小節まで繰り返す場合、
このリピート記号が終止線も兼ねます

終止線の役割も兼ねたリピート記号の弾き方

先ほど、「終止線」のところで
「終止線があれば、その曲は終わりです」と述べましたが、
リピート記号が最後にある場合は例外。

(あと、D.S.やD.C.で元に戻ってFineで終わる方法もあります)

終止線のない楽譜もあるんです。

 

更に言うと、左向きのリピート記号しかない楽譜もあります。

リピート記号のある楽譜の例題

 

さぁ、この場合、どのように弾くのでしょうか?

 

答えはこちら
リピート記号の楽譜の読み方の答え

 

楽譜の「繰り返し」について、
このリピート記号だけで演奏順が示されているなら
単純明快!!…と、
その範囲を繰り返して弾けばよいだけなのですが、

実際の楽譜では、他の記号と合わせて
楽譜の演奏順を指示することがよくあります。

 

そうなると、非常に複雑に感じてしまいます(>_<)

なので、この「繰り返し」を表す記号は
まとめて別のページでお話しますね。

 

 

ここまで、楽譜に書かれている「縦線」を見てきました。
どれも、楽譜でよく使われている線になります。

それぞれの縦線の意味を知っておくことで、
楽譜はぐっと読みやすくなります。

 

音の高さや長さだけが楽譜ではありません。

 

このような「記号」の部分も意識して読めるようになると、
もっと楽譜を読むのが楽しくなりますよ(^^)

 

ちなみに、私はこのようにして楽譜を読んでいます↓

※この記事を読んでのご感想や

気になったことなどは、お気軽に

こちらまでご連絡をいただけると嬉しいですm(*_ _)m

 

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