加線とは?高い音や低い音の読み方は?

 

こんにちは。
ピアノ講師の“やまもりのくま”です♪

ピアノ初心者の方に向けて
楽譜の読み方を解説しています。

 

今日は、五線より高い音や低い音を表す加線について。

 

楽譜が読めない原因は音符の役割にあった!?音符が示す2つのものとは?を元に、

五線内で書ける音を書き出してみると・・・

大譜表の五線で表せる音

全部で18音表せるようになりました。

 

これらの音は鍵盤だとこの範囲の音になります。

大譜表の五線で表せる音と鍵盤

でもでも、
ピアノは全部で88鍵。

まだまだ表せてない音がたくさんあります。

 

どうやら、
ピアノでは基準となる「真ん中のド」も
五線の中にはなさそうです。

 

今日は、五線からはみ出した音、加線について見ていきます(^^)

線を書き加えたから「加線」

基本的に、
よく使う音は五線内に書けるようになっているのですが、
多くの曲は、五線内の音だけでできているわけではありません。

 

もっと高い音を書きたいんだけど?
もっと低い音を表したいんだけど?

 

そんな時に使うのが、この「加線(かせん)」です。
ト音記号と真ん中のド

「加線」とは文字通り、五線に「書き加えられた線」のこと。

五線からはみ出した音を表すときにだけ使われる、
臨時の線です。

 

ただの短い横線ですが、

五線の上に書けばより高い音を
五線の下に書けばより低い音を

表すことができるようになります。

書き方のルールは五線内の音符と同じ

加線上に書かれた音も、前のページでお話した
“たま”の書き方のルールに従って書かれます。

 

“たま”の書き方のルール
    1. 線上か線間(せんかん)に書かれる
    2. 線上、線間、線上・・・の順に隣の音を表す
    3. 五線の上方の音が高く、下方の音が低い

 

そして加線にも、五線のように「線」や「間(かん)」に名前が付いています。
加線の名前
これも、線や間に名前があるんだ~くらいの認識で大丈夫です。

 

ルール1.「線上か線間に書かれる」ですが、
2ヶ所だけ例外があります。

それは加線の「上(うえ)第1間」、「下(した)第1間」の音です。

上下第1間の音

この位置に書かれる音は、「間」と名前が付いているものの、線と線に挟まれていません。

五線の上下にひっついた形になっています。

 

考え方としては、五線の「第5線」と加線の「上第1線」、

あるいは五線の「第1線」と加線の「下第1線」に挟まれている、ということなのですが

この場合の加線は省略します。

 

その代わり、五線の第5線や第1線に触れるように書きます。

省略する加線

 

ちなみに、↑の楽譜の下の音は「レ」になります。
ト音記号の第1線(ミ)の1つ下の音ですね。

更に、もう1音下がって、
下第1線を書き加えるとピアノでよく見る「真ん中のド」になります。

ト音記号とミレドの音

 

ルール2.「線上、線間、線上・・・の順に隣の音を表す」は、
加線同士はもちろんのこと、
五線と加線の間にも通用するルールです。

 

また、加線は五線の上にも下にも
更に付け加えることができます。

これもルール3.「五線の上方の音が高く、下方の音が低い」に従って
上に向かう加線が多いほど高い音を示し、
下に向かう加線が多いほど低い音を示しています。

加線の高低

理論上は何本線を引いてもいいのですが、
あまりに多いと分かりづらくなるので
上下3本くらいまでを使うのが一般的です。

 

私も30年近く楽譜を読んでいますが、
4本以上のときはすぐにはわからなかったり、線の数を確認したりします。

基本的な考え方は、五線でも加線でも同じですから
音を数えれば正しい音の高さを知ることができます(^^)

加線を使う、ということは・・・

加線の仕組みがわかったところで、
ト音記号、ヘ音記号それぞれ上下第3線まで加えた楽譜を見てみます。

ト音記号の上下第3線までの音
ヘ音記号の上下第3線までの音

随分多くの高さの音を表すことができるようになりました♪

 

では、これらを重ねて、鍵盤での高さを見てみます。

大譜表における上下第3線までの音と鍵盤

冒頭の、五線内だけの音の図と比べてみてください。

表せる範囲がグンと広がったのを感じていただけると思います。

 

楽譜ので囲ってあるのが「真ん中のド」。

ト音記号で書いてもヘ音記号で書いても
「加線」を使って表します。

 

そして、薄いグレーで繋いである音同士。

これらは、実は同じ高さの音を表しています。

 

音の高さについて調べていると、
よく上記のような楽譜を見かけると思います。

 

この楽譜から分かることは、
特に「真ん中のド」のあたりにおいては

「加線」を使うとト音記号でもヘ音記号でも同じ高さの音を表すことができますよ、

ということなんです。

 

言い換えると、

同じ音でもト音記号とヘ音記号の2通りの表し方がありますよ

ということです。

あの楽譜を覚えないと音が読めないというわけでは決してありません。

同じ音を違う書き方で表すのはナゼ?

「1つの音を表すのだから、表し方も1つでいいのでは?」
「むしろ何通りもあるとわかりにくい!」

・・・と思われるかもしれませんが、
曲の流れの中で、
同じ音でもト音記号で書いた方が見やすい場合と、
ヘ音記号で書いた方が見やすい場合があります。

 

例えば・・・

「Happy Birthday to You」の楽譜の1段目を例に見てみます。

Happy Birthday to Youの1段目の楽譜

この楽譜の中で、右手と左手が同じある音を弾いています。
さて、何の音でしょうか???

 

その音、右手では4回、左手では1回弾くことになります。
もうお分かりでしょうか?

 

 

正解は・・・「真ん中のド」の音でした(^^)

中央ドの音に〇をつけたHappy Birthday to Youの楽譜

ト音記号でもヘ音記号でも、
上下は違えど加線を1本引いた線上が
「真ん中のド」。

 

もしこの「真ん中のド」をト音記号でしか表せないとなると、
こんな分かりにくい楽譜になります。

左手にト音記号を使用したHappy Birthday to Youの楽譜

 

この楽譜の何が分かりにくいの?

 

はい。

着目してもらいたいのは、赤枠で囲った左手の「真ん中のド」の音。

元の楽譜から変わったところです。

分かりにくい楽譜の説明

音の高さを表すルールに、
「3.五線の上方の音が高く、下方の音が低い」があります。

私たちは“たま”の位置が上下している様を見て
直感的に音楽がどのように流れているのか(前の音との高さの違い)を把握しています。

 

ですが、このように「1つの音が1つの表し方しかできない」楽譜だと
パッと見で音の高さの関係性を把握しづらくなります。

見やすい楽譜と見にくい楽譜

1つの音を1つの表し方しかできない場合の「分かりにくさ」は、
“たま”の動きと、実際の音の高さが一致しにくくなる、ということなのです。

 

 

楽譜は「見やすさ」も大事です。

見やすいということは、分かりやすいということ。
分かりやすいということは、伝わりやすいということ。

 

楽譜は音楽を伝えるための手段ですから、
より音楽を伝わりやすくするための工夫が、この「加線」です。

まとめ

今日は、加線の表し方について見てきました。
今日のポイントは

  • 五線をはみ出す音は、臨時の「加線」を使って表す
  • 加線上の音符も「“たま”の書き方のルール」に従って音の高さを表す
  • 加線を使うことでト音記号、ヘ音記号の2種類の音部記号で表すことができる音もある

です。

 

さぁ、ここまで読めるようになれば、
次は黒鍵に移りましょう!

 

 

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