右にある「・」=元の音符の1.5倍伸ばす
次は音符の右側にある「・」。
これらは付点(ふてん)と呼ばれ、
「付いている音符の1.5倍伸ばす」ことを表しています。
付点は音の長さを表す記号です。
では「元の音符の1.5倍の長さ」とは、具体的にどのような長さでしょうか。
例として、こちらも四分音符に付点を付けた音で見ていきます。
まず、付点が付いた音を「付点○○音符」と呼びます。
基本の音符の長さに点を付けた、という考え方です。
この基本の音符たちが、付点が付く「元の音符」。
この場合は、四分音符に付点が付いているので「付点四分音符」と言います。
・・・そのまんまですね^^;
付点四分音符は、元の音符(四分音符)の長さに、その音符の半分(八分音符)を足した長さ。
これで、元の音符(四分音符)の1.5倍の長さになりました。
「四分音符」と「付点四分音符」の長さの違いは、下の動画をご覧ください。
https://youtu.be/jBBGF16LEv8
点が付くか付かないかで、こんなに変わります。
まだはっきりと長さの違いがわからなくても、今は「あ!なんか違う!」と感じていただけていれば十分です♪
付点音符の長さの捉え方については、後程詳しくお話します。
よく使われる付点音符
さて、付点はどの音符にも付くことができます。
ここはスタッカートとの大きな違い。
長い音符にも使われます。
全音符から八分音符までの間にある「付点音符」を、音の長さの順に並べました。
赤枠の音符が付点音符です。
ここで挙げた「付点二分音符」「付点四分音符」「付点八分音符」の3つは、非常によく使われます。
どれも考え方は同じ。
付点が付く前の状態の音符の、1.5倍になっています。
「付点音符はどう弾くのか」ということ以前に、この「付点」そのものの考え方をしっかり理解しておくことが、正確なリズムの把握につながります。
休符にも「付点」?
付点はすべての音符に付きますし、実はすべての休符にも付きます。
休符の例として、今度は「付点四分休符」を見てみます。
四分休符の右側に点が付いていますね。
右側なのでもちろん「付点」。
名前の呼び方や考え方は音符と同じです。
休符はどのくらい間をとるか、を表している記号でした。
付点四分休符は、「四分休符(四分音符と同じ長さ)」に、その半分の「八分休符(八分音符と同じ長さ)」を足した長さ、間を取る記号になります。
このあたりも付点音符の考え方と同じです。
ただ、付点音符に比べて、付点休符は圧倒的に使われません。
先ほどの付点四分休符であれば、四分休符と八分休符に分けて書いてあります。
どちらも同じ意味です。少し書き方が違うだけ。
とは言いつつも、使われている楽譜もありますので、主に使われる付点休符をご紹介します。
基本は音符も休符も一緒。
音を鳴らすか鳴らさないかの違いだけです(^^)