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オクターブ記号の見分け方

オクターブ記号には
「1オクターブ高くする」記号と
「1オクターブ低くする」記号があることをお伝えしましたが、
どちらも非常に似た形です。

 

ピアノは大譜表で書かれていますから、
2段、3段に渡ってオクターブ記号が書かれていた場合、
「このオクターブ記号はどの音の高さを変えたいのだろう?」
と一瞬考えてしまうことがあります。

 

ここでは、同じ8(va)…と書かれていた場合
高くするのか低くするのか、その見分け方を見てみます。
ポイントは2つ。

 

まず1つ目のポイント。

音の高さは、五線の上方にあれば高く、下方にあれば低いことは
もうお分かりかと思います。
オクターブ記号もその原則に倣って
音符の「上」に書いてある場合は、1オクターブ「高く(鍵盤では右側へ)」、
音符の「下」に書いてある場合は、1オクターブ「低く(鍵盤では左側へ)」弾きます。オクターブ記号の見分け方

音符の上に書いてあるのか下に書いてあるのか、が見分ける1つ目のポイントです。

 

次は2つ目のポイント。

オクターブ記号を閉じるカッコの向きは、音符に向かっています。
オクターブ高くする場合はカッコを下向きに、
オクターブ低くしたい場合はカッコを上向きに書きます。
オクターブのカッコの向き

間の…は、あまりに長く続くときは省略されることもありますので、
この最後のカッコの位置や向きをよく確認する必要があります。
これが2つ目のポイントです。

 

この「オクターブ記号の終わり」を見つけるのが大変なときもあるのですが、
それを分かりやすくするために
カッコの後に「loco(ロコ)」と書いてあることもあります。
locoのある楽譜
locoとはイタリア語で「その位置で」の意。
オクターブ記号の終わりを意味します。

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これもオクターブ記号?

これはオクターブ記号の特殊な使われ方なのですが、
音符の上下に数字の「8」だけがポンっと書いてあることがあります。
私はピアノのポップスの楽譜では今のところ見たことがありませんが、
クラシックでは出てくることがあります。

オクターブ 略記

これは、1オクターブ高く・低く弾くのではなく、
1オクターブ高い・低い音も「一緒に」弾いてね、という記号です。

 

いわゆる略記法と呼ばれるものなのですが、
これも音符の上に書いてあれば、その音符と1オクターブ高い音を一緒に、
音符の下に書いてあればその音符と1オクターブ低い音を一緒に弾きます。
オクターブ記号の略記の弾き方
これが「オクターブを弾く」ということです。
今は、実際に弾く音を書いてあることの方が多いです。

 

普通のオクターブ記号との違いは、…やカッコがあるかどうか。

オクターブの違い
オクターブ高く・低くする記号であれば、たとえ1つの音でもカッコが付いています。

オクターブ記号の効力の範囲

最初の方で「効力」という言葉を使いましたが、
オクターブ記号は有効な範囲というのが決まっています。

8からカッコまで、ということはもちろんなのですが、
ピアノ初心者の方が「この場合はどうなんだろう?」と迷いやすいところの話。

 

具体的にどういうことかと言うと、
オクターブ記号の効力は

  • 記号が書かれている五線譜のみ
    (大譜表の場合、記号が書かれていない方の手の音には適用されない)
  • その五線譜上に2音以上同時に音がある場合、すべての音をオクターブ高く・低くする
    (上の音だけ、下の音だけということはない)

です。

楽譜で確認すると、こんな感じになります。
オクターブ記号の効力の範囲
よくよく考えると「そりゃそうか」と思うようなことなのですが、
実際の楽譜にオクターブが書かれていた場合に
「これで合ってるのかな?」とちょっと不安になってしまうポイントでもあります。

 

でもこれで大丈夫ですね(^^)
楽譜にオクターブ記号があっても、
「どの音をオクターブ変えて弾くのか」がハッキリと分かりますね♪

オクターブ記号が使われる場面は?

ここまで読んでいただいたあなたなら、
「1つの音の高さでも、色んな表し方があるんだな」ということを
感じていただけていると思います。

通常はしませんが、今まで見ていただいた例のように
特別高い・低い音でなくてもオクターブ記号を使うことができます。

 

音の高さの表し方は1通りだけではなく、
音部記号や加線、そしてこのオクターブ記号などの組み合わせで
何通りか考えることができるのですが、

実際には楽譜を書かれる方(作曲者や編曲者)が、時と場合によって使いわけています。

 

曲の前後の流れや、音の高さによって
どの書き方が適切(読みやすい)かはその時々によって違います。

オクターブ記号を使わず、加線を増やした方が読みやすい場合も多々あります。

 

オクターブ記号を使った時というのは、
先ほど3つの楽譜を比べて見ていただいたように
使い始めと使い終わりの部分の音の高さがわかりにくくなってしまうので、

オクターブ記号が使ってあるということは
「オクターブ記号を使わないと余計に見づらい楽譜になる場合」である
ということなのです。

 

基本的には音部記号や加線を使って音の高さを表すけれど、
それではどうしても加線が多くなり、分かりにくい楽譜になってしまう!
と楽譜を書く方が判断されれば
オクターブ記号を使う、ということです。

まだまだ見づらい?

さて、オクターブ記号についてお分かりいただいたところで、
実際に高い音や低い音も楽譜で表してみます。
これで白い鍵盤の音はすべてです。

上下第3線までは加線で、それより高い・低い音はオクターブ記号で表してみました。
すべての白鍵の音の楽譜と鍵盤
低い方(左側)はだいぶ見やすくなりましたが、高い方(右側)はまだ見づらいところもありますね。

 

気になるかもしれませんが、
ものすごく高い音域(上の図で言うとオレンジ~赤の音域)は
ほとんど使われません。

オクターブ記号を使っても見づらいという問題を解決するために、
数字の「8」の部分が「15」になっている
「2オクターブ上」を表す記号があるのですが、
私も今までで1~2回くらいしか見た記憶がありません。

もし見かけたときは、2オクターブ高く、あるいは低くして弾いてくださいね(^^)

たしか、私が見た楽譜には「16」と書いてあったような気がするのですが、
今では「15」と書くのが主流なようです。
正しい音程を書こう、という流れのようですが、
この辺りの説明は難しくなるのでまた別の機会に。

 

とにかく、これで白い鍵盤の音をすべて表すことができました。
ということは、白い鍵盤の音はすべて読めるようになった!ということです(^^♪

オクターブ記号のまとめ

今日のまとめです。

  • オクターブとは「同じドレミでも高さの違う音同士」の関係のこと
  • オクターブ記号を使うと、オクターブ高い音や低い音を表すことができる
  • 音符の上にあればオクターブ高く、下にあればオクターブ低くする

でした。

次は、黒い鍵盤の音はどのように表されているのか?について見ていきます(^^)

※この記事を読んでのご感想や

気になったことなどは、お気軽に

こちらまでご連絡をいただけると嬉しいですm(*_ _)m

 

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