あなたの知らない耳コピの世界!?耳コピに関するQ&A!

B!
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こんにちは。

ワクチン2回目の後、乳腺炎になり、頭痛と高熱と胸の痛みにうなされていたピアノ講師のやまもりのくまです。
(今はだいぶ復活)

 

こないだから、一体何を耳コピ耳コピと騒いでいるのかというと、

実は私、スキルのフリマ【ココナラ】
というところで、ピアノに関するサービスを提供させていただいて、そのうちの1つに「耳コピ」があります。

 

要するに、「お仕事」として耳コピをさせていただいているんですね。

 

こんな感じの楽譜をご提供させていただいております↓

 

 

 

 

市販の楽譜っぽいでしょ?(・∀・)

 

そこで、「耳コピについて知りたいなぁ」というあなたに向けて、Q&A方式でお答えしていきます(*´∀`)ノ

 

単純な話なのですが…耳コピって「聴く」が何より大事です。

とにかく音や音源を聴く。

 

私の場合は「音楽を体に取り込む」という感覚なのですが、それが出来ていると耳コピも早い。

聞き流すのではなく、「この音は何だろうか?」と意識しながら「聴いて」みるといいかもしれません。

 

耳コピって音楽の用語で「聴音」という部類になるんですが、私はたまたまこれが幼少期から得意でした。

 

ヤマハのグループレッスンで、みんなピアノに背を向けて一列に並んで、
先生が弾いた音を当てるクイズがあって、
私はあれが弾くのより得意だったのではないか、と思うくらいでした。

 

1つの音でもよく分かりましたが、3つくらい同時に弾いている(和音の)場合でも、答えるのは一番でした。

 

この「音を意識して聴く」という行為が、聴音、すなわち耳コピへとつながっていきます。
自然と、聞いただけで音の高さが分かるようになりました。

 

いわゆる「絶対音感」というやつですね。
(私はいつも「絶対音感らしきもの」と表現しています(^_^;))

 

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じゃあ絶対音感がないと耳コピできないの?

そんなことはありません。
相対音感を身につければ可能です。

この「絶対音感」、基本的には幼少期に鍛えないと身に付かないと言われています。

 

私も「絶対音感あります!」と言ってしまってもいいんですが、
昔、この本を読んでから「絶対音感って定義が曖昧なんだな」と知り、
安易に「絶対音感あります!」とは言わなくなりました。

 

とは言え、楽器の音や歌はドレミで聞こえるし、音の高さがわかります。

 

でも、生活音(水の流れる音やドアが閉まる音など)や会話はドレミでは聞こえないし、
楽器の音も、ピッチと呼ばれる細かい音の高さまでハッキリと分かるわけではありません。
(44.2Hzか44.0Hzかは、比べないと分からない)

 

世の中には、生活に支障が出るほど絶対音感に振り回されてる方もおられるようですが、
私はそこまでの絶対音感ではありません。

 

が、高校時代には和声聴音(4つの音を同時に聴き分ける問題)の練習もしています。

音を真剣に聴いて高さを当てる、という訓練はしてきています。

 

んで、

私の場合はたまたま絶対音感らしきものが身に付いているので
「絶対音」(ドを聞けばドと分かる)で聴こえますが、
その絶対音感がないと耳コピできないか?というと実はそうではありません。

 

先ほどお話した和声聴音なんかは、絶対音感ない方でも勉強されますし、
もっと言えば「相対音感」というものが身に付けば、耳コピは可能です。

 

「相対音感」とはなんぞやと言うと、音と音との関係性から音の高さを感じていく、というものです。

 

この相対音感を持っていると、「ド」と聞いただけでは音の高さが分からずとも、
「ドレミファソ」と聞けば、音と音との関係性が分かるので
「ドレミファソ」と同じ音の関係性(他には「ソラシドレ」があります)だ、
と認識できる、ということです。

 

この相対音感の場合は、音を聴く前にまず「この音がドだよー」と伝える必要があります。
(じゃないとソラシドレと区別がつかないですよね)

音と音との関係性で聴いているので、単体で音の高さが分かるわけではないようです。

 

なので、絶対音感を持っている人よりもしかしたら時間がかかるのかもしれませんが、「できない」ということはないと思います。

(私自身が相対音感の持ち主ではないので、はっきりと申し上げることはできませんが、相対音感を持っている方で耳コピ出来る方は沢山見てきました)

 

絶対音感は幼少期にしか身につけることができませんが、この相対音感は聴音の練習次第で後からでも身につけることができます。

この違いは大きいかもです。

 

耳コピって音が分かればいいんでしょ?

耳コピは、音の高さを認識するだけでは不十分です。

一口に「耳コピ」と言っても、「メロディはわかる」なのか「伴奏までわかる」なのかで随分レベルが変わってくるかと思います。

 

割と「メロディなら分かる~」という方はおられるのでは?

 

うちの長女や長男も、大好きな曲をどうしても弾きたいと、聞いた音から探って弾いています。
耳コピの原点ってここかな、と思います。

こういうことを繰り返していくうちに、できるようになっていくものかと思います。

 

さて、そんな耳コピは、音の高さだけでなく、リズムも分からなくてはなりません。

 

そして更にいえば、案外見落としがちなのですが、調性や拍子なども、音楽における大事な要素です。

この辺りも、音楽を聞いた時に分かるようになっておきたい要素です。

 

やはり、これらをすっ飛ばして「耳コピができた」とは言いづらいと思います。

「耳コピで弾いてみました」ってどういうこと?

聴いて(耳コピ)、アレンジ(編曲)して、演奏してます

YouTubeでよく見かける「耳コピで弾いてみました」。

これらの動画は、実はその人が気がついていなくても、かなり色んな能力が必要とされます。

 

まずは、音を聴いて音の高さやリズムを認識する能力。

これが「耳コピ」になります。

 

そして、元の曲がピアノ曲なのか?ピアノ以外の曲なのか?でこの先が変わってくるのですが、
その多くは「ピアノ以外の曲」ですよね。

 

となると、ピアノ以外の曲→ピアノで弾けるようにするためには、「アレンジ」の能力が必要になってきます。

伴奏をつけたり、ピアノで弾けるように音の配置を考える作業ですね。

 

更に、その考えた音楽をご自分で演奏なさっているのですから、ピアノの演奏技術も必要になります。

 

この3つの能力が全て備わっていて、初めてできる演奏だ、ということです。

楽譜を見て演奏するタイプの演奏とは、同じ演奏でもそこに至るまでの過程が全然違うんですよね。

 

耳コピができれば、お仕事としてやっていける?

耳コピした後、どのように表すかで必要な力が変わってきます。

さてさて、

メロディだけなら分かるんだけどな~
意外にこれってすごいことじゃない!?

と思ったところで、これをお仕事としてやってみたい!という方もおられると思います。

 

耳コピというのは、先ほども申し上げた通り「自分が認識する能力」です。

その後、それをどのように表していくか、でそれを「お仕事」としてやっていけるかどうかが決まります。

 

先ほどのように、自分で耳コピしたものをYouTubeにアップしてユーチューバーとして…というのも1つの選択肢だと思います。

同じように「歌ってみた」でもいいと思います。

 

後は、私のように耳コピしたものを「楽譜」にして提供する、というのも1つの方法です。

その場合、「耳コピ」の能力とは別に、「記譜」の能力も必要になります。

 

今は、楽譜の書き方をよく知らなくても、ソフトを使えば「楽譜らしきもの」を作れる時代です。

ネット上にある楽譜や、他の方の書かれた楽譜を見て「えっ」と思うこともしばしば。

 

耳コピできても、正しい記譜ができる方はどれだけおられるんだろう・・・?と思っています。
(ちなみに私は小学生の頃からしておりますので、叩き込まれてます(笑))

 

更に言うと、
多くの方が「耳コピ」だと思われているものの中には、先ほどの「弾いてみた」と同じく「アレンジ」が加わるものが多いです。

 

元の音源がピアノのものもありますが、ポップスなどをご依頼される方もおられますので、その場合は「アレンジ力」も必要になってきます。

 

耳コピは、ただ音の高さが分かればいい、というものではないんですね。

 

耳コピのアプリとか…機械でできないものなの?

耳コピは意外と高度な作業のようです。

先日、この様な記事を目にしました。

ピアノ演奏から自動で楽譜作成、世界初「実用に近いレベル」に 京大

 

現段階で、耳コピというのはほぼ手作業です。

 

意外ですよね。

今この時代、機械で何でもできそうな気がするのですが、意外と耳コピって高度な作業のようです。

 

先程、Q耳コピって音の高さがわかればいいんでしょ?というところでお話させていただきましたが、

耳コピは調性、拍子感、フレーズ、強弱やアーティキュレーションなど、楽譜に書くには音楽をたくさん聴き、経験を積んできた人でないと分からない要素もあります。

 

ただ音の高さやリズムがわかればいい、というものではないんです。

 

で、
私も一時期、つわりの影響で耳がよく聞こえない時があり、
無料のものでしたが、耳コピツールというのに頼ってみようと思い、使ってみたことがあります。

 

結果は散々でした。

 

ピアノの耳コピをする場合、大抵鳴っているのは一つの音ではないこと、

ペダルで音を延ばしていれば、それらの響きも機械は敏感に拾ってしまうところもあり、

結局全然使えませんでした(笑)

 

これなら、自分の体調が良くなってからもう一度聞き直した方がよっぽどいいということになり、

結局その時のご依頼は期間を延長し、待っていただきました。

 

というぐらい、耳コピというのはとても高度な作業で、かつまだ機械ではできない部分のようです。

少しでも、フレーズの音がわかるというのは、とても素晴らしいことだと思いますよ(^^)

 

耳コピ→楽譜ってどうやってるの?

さて、次のページでは、

実際に私がどのような工程で耳コピから楽譜を製作しているかをお話します(^^♪

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